HISTORY

輝きに秘められた
歴史を紐解く

悠久の時を超え人々を魅了するダイヤモンドは、
どのように誕生し、人類と出逢ったのか。
煌めきに秘めた悠久の歴史を紐解いてみませんか?

ダイヤモンドの歴史

ダイヤモンド、地球が生んだ奇跡の歴史

46億年前に誕生した地球。諸説あるものの、ダイヤモンドは地球が誕生した約1億年後、つまり今から45億年前には地球上に生まれていたそう。

地球内部、地殻のすぐ下でこの星の核を包むマントル層。その中でもマントル同士、またマントルと地殻がぶつかることで圧力がかかり、マントルが溶けてマグマとなる場所があります。その超高温高圧なマグマこそが、ダイヤモンドが生まれる“母なる泉”。地中奥深く、最大で1,100℃、45万気圧にもなる環境の下、炭素が結晶化してダイヤモンドが誕生したのです。

地球46億年中たった7回の大噴火で地上へ

その後、地殻変動がもたらす火山活動によりダイヤモンドを含むマグマが地表近くまで押し上げられ、冷えることでダイヤモンド原石を含んだ「キンバーライト」と呼ばれる岩石になります。ただし、すべての火山噴火がダイヤモンドを生み出すわけではありません。これまでの地球46億年の歴史でダイヤモンドを生んだ大噴火は全部で7回のみ。しかも最も新しい噴火で、今から7億年前の出来事なのです。

ダイヤモンドと人類、男のアイテムとして始まった歴史

ローマ時代、唯一無二のお守りとなる

人類とダイヤモンドが出会ったのは、紀元前7〜8世紀頃のインドと言われています。川床の砂礫(しゃれき)から原住民によって拾い上げられたのが始まりだとか。神秘的で透明度が高く、類稀な硬さを持つこの石は、紀元前4世紀のインドで取引が盛んに行われ、国家の貴重な財源になっていました。

紀元前3世紀になると、インドから海を渡りギリシャ、そしてローマへ。やがてローマ帝国総督にして博物学者のプリニウスの手で歴史に刻まれることで、ダイヤモンドはついに歴史の表舞台に立ちます。

古代ギリシャからローマ時代にかけ、ダイヤモンドは宝石というよりむしろ、神秘的な力を持つ権力や力の象徴としてあがめられていました。語源となるギリシャ語の「アダマス」が意味する通り「無敵」「征服されないもの」といった力を持つと信じられ、皇帝や戦士、男だけが身に着けられることを許されていたのです。

それゆえに“力”を恐れたのでしょうか。初期のキリスト教が普及する過程でその神秘性や呪術的な力は迷信として排除され、ローマ帝国の分裂以降、ダイヤモンドは歴史の表舞台からいったん姿を消してしまいます。

ルネサンス期に研磨技術が確立

14世紀後半には、ダイヤモンド同士の結晶を擦り合わせる研磨技術がヨーロッパで発見されます。パリでは「研磨職」という職業もあったとか。当時の主流は、原石(正八面体)の形を整え表面を仕上げたポイントカット。この形は、ダイヤモンド本来の力を発揮すると信じられていました。

15世紀に入りベルギーの宝石研磨職人、ルドウィック・ヴァン・ベルケムが現代にも通ずる研磨法を確立してから、カット技術は飛躍的に向上しました。 その後、テーブルカットやローズカットが開発されていきます。

ラウンドブリリアントカットの誕生

17世紀末にベネチアの研磨職人であるペルッツィによって最初の58面を持つオールドマインカットが開発されます。その後、外形が円の形をしたオールドヨーロピアンカットが登場し、ダイヤモンドの輝きと美しさの3つの要素「ブリリアンシー」「ディスパージョン」「シンチレーション」を引き出すことに成功しました。

1919年にはマルセルトルコウスキーにより、ダイヤモンドの光学的特性に基づいたブリリアントカットのプロポーションが発明されます。 これが現在のラウンドブリリアントカットのベースとなっているのです。