• 2021.08.25

ブローチなどの装飾品で人気のカメオとは?どんな特徴がある?

カメオとは?

カメオとは、宝石などに浮彫彫刻を施したもののことです。浮彫彫刻を施した宝石のことをカメオと呼ぶことが多いのですが、厳密にはこの技法のことをカメオと呼びます。

浮彫されるものは、宝石などの石を始め、木材や金属まで、多岐にわたります。アクセサリーの場合には、象牙や珊瑚、または貝や瑪瑙などに施されることが多いですが、特定の原料でなければいけないというルールはありません。

カメオは、まず素材をよく乾燥させた上で、型紙を当ててカットしていきます。ざっくりと大まかなカットを行ったら、素材の品質が良いものだけを厳選し、さらに細かいカットを施します。

ブローチなどの装飾品の場合には、とても小さな素材の上に細かい彫刻を彫っていき、その凹凸によって仕上がりが異なります。基本的には一つ一つが手作りとなる作品が多く、よく見るとデザインがそれぞれ異なります。それが、見る人を魅了する理由なのかもしれません。浮彫彫刻を使った技術は、カメオ以外にもさまざまな芸術作品に活用されています。

カメオの歴史やモチーフの意味について!

カメオの歴史は紀元前にまで遡り、起源は壁に浮彫を施した壁画でした。古代ギリシャや古代エジプトの時代、太陽をはじめとする自然現象は全て神が起こしているものだと考えられていて、嵐や落雷などは人々にとって恐怖だったのです。神の怒りを鎮めるため、神の姿を形どった彫刻を身に着け、祭りを行うようになったのが、カメオの始まりです。

古代ローマの時代には、カメオはステータスのシンボルと考えられていました。この時代には、宗教的な価値観からカメオを身に着けるだけでなく、芸術的な価値観から身に着ける人が増え、ギリシャから戦利品としてカメオが持ち帰られたり、収集家が現れたりもしました。

その後、時代の流れとともに、カメオは再び宗教的な意味が濃くなり、神の権威を民衆に示すものと考えられ、古典へのあこがれを示すアクセサリーとして、多くの人に愛されるようになったのです。

近年では女性が身に着けるアクセサリーとして人気のカメオですが、歴史の中では長い間ずっと、男性がお守りとして身に着けていました。女性がアクセサリーとしてカメオを身に着けるようになったのは、ルネッサンス時代に入ってからです。

カメオのモチーフには、さまざまなものがあります。その中でも良く知られているモチーフと言えば、女性の横顔ではないでしょうか。これは、大切な人を身近に感じるという意味が込められています。その他にも、神話や天使、動物をモチーフとしたカメオもあり、これらは皆、モチーフになるものを身に着けることによって、自分を厄から守ってくれるお守りとして使われています。

カメオの素材や種類について!

カメオの素材の中でもよく知られているものは、貝や瑪瑙、珊瑚やオニキス、ターコイズではないでしょうか。その他には、エメラルドやアメジストなどのカメオもありますが、浮彫彫刻を施すため、色や模様のコントラストが美しいものが素材として選ばれることが多い傾向にあります。

カメオは、どのような素材で作られるかによって、異なる呼び方をします。例えば、シェルで作るものならシェルカメオと呼ばれますし、天然石を使ったものならストーンカメオ、珊瑚を使ったものはコーラルカメオという種類に分類されます。金属にカメオを施した、メタルカメオもあります。

ブローチカメオの選び方!

カメオにはさまざまな素材のものがあるだけでなく、モチーフも多種多様です。同じモチーフをテーマにしたものでも、作り手の感性によって、仕上がりは大きく異なります。カメオを選ぶ際には気に入った雰囲気のものを選べばよいのですが、基本的に使われている素材はどれも硬度が低いものが多く、ぶつけたり落としたりすると、破損しやすいという特徴があります。そのため、カメオを選ぶ際には、細かい部分にひびが入っていないかを確認するとともに、欠けるなどしていないかという点もチェックした上で、選びたいものです。鉱石の中には、インクルージョンが原因で破損してしまうものもあります。

それでは、ブローチタイプのカメオはどのように選んだらよいのでしょうか?カメオのアクセサリーと言えば、ペンダントトップやブローチなど、ある程度の大きさを確保できるアクセサリーとして使われることが多いものです。ブローチは服にピンでつけるので、ぶつけて破損してしまうリスクはそれほど高くありません。しかし、手荒く扱うとやはり破損のリスクがあるため、注意しなければいけません。長く使えるブローチカメオを選ぶなら、モース硬度が7以上の素材で作られているものを選ぶのがおすすめです。ストーンカメオなら、その点では安心です。

まとめ

紀元前まで歴史が遡るカメオは、さまざまな素材やモチーフのものがあります。素材によっては傷がつきやすいため、ブローチカメオを選ぶ際には、硬度が高めの素材で作られたものを選ぶと良いでしょう。

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