• 2021.06.13

既に市場に流通しているかも?CVDダイヤモンドとは?コーティングがされている?





CVDダイヤモンドとは?

CVDダイヤモンドとはChemical Vapor Depositionを短くしたもので、気体の状態から科学的な方法でダイヤモンドを結晶化した、人工的に生成した合成ダイヤモンドのことです。日本においては、マイクロ波プラズマ法とか化学蒸着法などいくつかの呼び方がありますが、どれも自然界の中で採掘されたものではなく、人間の手によって生成された石です。

自然界で生成される天然ダイヤモンドは、デビアスグループが世界中のダイヤモンド鉱山を買い取って所有し、採掘量から市場への流通量に至るまで、全てを一元管理しています。そのため、ダイヤモンドの価格は世界どこへ行っても大きく変わることはありませんし、価格も安定しています。しかし、化学的に製造できるCVDダイヤモンドが多く流出するようになると、デビアスグループはすべてを管理できるわけではないため、ダイヤモンドの価格が不安定になってしまうことが懸念されています。

CVDダイヤモンドの特徴について!

CVDダイヤモンドは、薄っぺらく厚みが少ないものが多いという特徴があります。これは、CVDダイヤモンドの製造過程においては、厚みを出すように成長させるためには時間がかかってしまうからです。原石からの歩留まりを考慮すると、どうしても薄めの形のものが多い傾向にあるのです。

また、通常cvdダイヤモンドに対しては、4Cの評価基準に基づいたグレーディング評価は行いません。しかし、あえて4Cの中のClarity評価を行った場合には、CVDダイヤモンドはI-1と評価されます。CVDダイヤモンドの表面には、網目に傷のように見えるラインが入っていることが多いのですが、これは表面上の割れによる傷で、石の中に傷が入っているというわけではありません。そのため、Clarity評価においては、かなり高いグレーディング評価となります。将来的にCVDダイヤモンド製造技術がさらに進化すると、大きなCVDダイヤモンドが登場することも予想されます。

天然石と合成の違い!

天然のダイヤモンドと合成cvdダイヤモンドは、見た目で区別することはできませんし、経験値が少ない鑑定士が見ても、なかなか判別することは難しいものです。しかし、ヨーカメチレン液にダイヤモンドをコーティングさせたうえでクロスニコル下で観察すると、大きな違いを見つけることができます。

それは、天然のダイヤモンドは偏光下で回転させても「揺らぎ」を観察することはできないのに対し、CVDダイヤモンドはタビー状の揺らぎを観察できるという点です。この揺らぎは、合成スピネルに多く見られ、人工石に共通する特徴の一つで、CVDダイヤモンドでも見ることができます。

拡大顕微鏡を使っても、天然ダイヤとCVDダイヤを区別することができます。CVDダイヤは、製造過程において基盤に平行して成長するという特徴があります。その痕跡が石の表面に成長模様として残ることが多いのです。一方、天然ダイヤにはそうした一方方向のみに成長模様がつくことはありません。この点が、天然石とCVD石を見分けるポイントとなります。





デビアスグループによるcvdダイヤへの対策とは?

CVDダイヤモンドが多く市場へ参入すると、これまで価値が不変と信じられてきた天然ダイヤモンドの価値や価格に大きな影響を与えてしまいます。天然ダイヤモンドの価値を守るためには、人工ダイヤとの区別を明確にすることがとても大切で、天然ダイヤモンドを一元管理しているデビアスグループでは、さまざまな対策を講じています。

1つ目は、ダイヤモンドの取引を行う際には、必ず石の情報を開示するという点です。これを徹底することによって、cvdダイヤを早い段階で発見し、区別することが可能となります。

2つ目は、CVDダイヤを区別するための装置を広く普及させるという点です。肉眼での判別は難しくても、経験値が高いプロが専門の装置を使って鑑定すれば、CVDダイヤを見分けることは可能です。そのための装置を世界中に広く普及させることも、天然ダイヤの価値を守るためには必要な対策と言えるでしょう。

3つ目は、購入する業者を慎重に選ぶという点です。信頼できるサプライヤーのみからダイヤモンドを購入すれば、天然石だと思っていたダイヤモンドが実はCVDだったという事態を回避できます。

4つ目は、ダイヤモンドに対して保証を提供するという方法があります。万が一に備えて責任の所在を明確にすることは、販売者も購入者も気を付けようと再認識することにもつながるでしょう。

まとめ

人工的に製造されるCVDダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの価値を守るために、流通の過程においてはきちんと区別されなければいけません。肉眼での区別は難しくても、経験豊かなプロの鑑定士が専用の機械を使えば、CVDダイヤモンドを見分けることは可能です。

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