• 2021.06.09

世界一硬い石はダイヤモンドじゃなかった!?

世界一硬い石はダイヤじゃない?

世界一硬い石といえば、ダイヤモンドと答える人は多いでしょう。確かに、少し前まではダイヤモンドは世界一硬い石として知られていました。しかし、この地球上にこのダイヤモンドよりも硬度が高い石が発見され、話題となっています。

宝石の硬さを表すモース硬度とは?

ダイヤモンドは「硬い石」として知られています。この「硬い」の定義にはいろいろなものがありますが、その中でもどれだけ傷がつきにくいかという点で硬度を決めたものが、モース硬度です。もともとはドイツの鉱物学者のモース博士が提唱したものですが、現在では世界中の国で使われている国際基準となっています。

モース硬度においては、柔らかいものを1、そして硬いものを10として、10段階で数値化しています。中にはモース硬度が7.5など少数点で表記されるものもあり、表記方法は1単位ではなくて0.5単位となっているのが特徴です。

硬度を決める方法は、とてもシンプルです。お互いの石をこすり合わせてみて、傷ついた石は硬度が低い、と判断します。例えば硬度が1の柔らかいものは、私達が爪でひっかいただけでも傷がついてしまうことがありますが、硬度8以上になると、鑢をかけても傷はつきません。

ダイヤモンドをはじめとする宝石類は、それぞれモース硬度に分類されています。最も硬度が高いのはダイヤモンドで、硬度は10です。次にルビーやサファイアの硬度9、そしてトパーズ・スピネルの硬度8と続きます。

モース硬度以外にもあった、石の硬さを決める基準

モース硬度は、石がどのぐらい「傷がつきにくいか」という点に焦点を当てて硬度を決めています。しかし、硬いの定義は傷がつきにくいというものだけでなく、割れにくいとか、圧力に対して強いという定義方法もあります。そのため、モース硬度とは別の定義方法で石の硬度を決める基準も存在しています。

モース硬度以外に石の硬度を示す基準として知られているのは、工業用宝石の硬度を示すヌーブ硬度とか、宝石の割れにくさを示す靭性という基準です。ヌーブ硬度は、押し込みに対する硬度を示したもので、鉱物のくぼんでいる部分にダイヤモンドを強く押し当て、どのぐらい硬度があるかを測ります。ダイヤモンドはヌーブ硬度も高く、ルビーやサファイアなどと比較すると3倍から4倍程度の硬度があります。

一方、割れにくさを示す靭性という基準もあります。この基準においては、驚くことに、ダイヤモンドの硬度はナンバーワンではありません。ルビーやサファイアの方が、割れにくいという硬度を持っています。モース硬度においては圧倒的な硬度を持つダイヤモンドでも、割れにくさという点ではルビーやサファイアにはかなわないという点が、靭性の高さを見ると分かります。

ダイヤモンドより硬い鉱物3選はこれ!

ダイヤモンドよりも硬い石は、いくつかあります。

1つめは、カルメルタザイトです。これはイスラエルのカルメル鉱山で採掘される石で、サファイアと同じように酸化アルミニウムを含み、青や緑、オレンジ色など多種多様な発色を持つ石です。硬度が高く、色の美しさが宝石としても価値があると考えられており、今後はもしかしたらダイヤモンドよりも高い価値を持つ硬い石になるのではないかと期待されています。

カルメルタザイトは、本来なら地球上では算出できないと考えられてきた化学組成を持つ鉱物です。しかし既に35カラット以上の原石が見つかっており、今後の採掘次第では、宝石業界に画期的なデビューを果たすことになるかもしれません。

2つ目は、ウルツァイトがあります。ウルツァイトは1967年に発見された鉱物で、それほど新しいわけではありません。構造が基本的にダイヤモンドと類似している点が特徴で、かなり高い硬度があります。発見当時は、宝飾品として適した透明度の高いものは採掘が難しいと考えられていました。しかし近年では、それほど一般的ではないものの、ガーネットのような深紅のウルツァイトが市場に流通しています。

3つ目は、ロンズデーライトです。ダイヤモンドとは異なる六方晶系という結晶系を持つ鉱物で、炭素を含む隕石が衝突したことで発生したと考えられています。ダイヤモンドよりも硬い石というだけでなく、カルメルタザイトやウルツァイトよりも硬度が高く、現在では宇宙1硬い石と考えられています。

ただし、ロンズデーライトはグレーや黄色の色をしていて、透明度もありません。そのため、ダイヤモンドのように宝飾用として加工される可能性は低いとみられています。しかし硬度が高いという点を生かし、今後は工業用として活躍してくれることでしょう。

まとめ

ダイヤモンドよりも高い石が存在していたということは、多くの人にとって驚愕的な事実でした。しかもその中には、将来的には宝石として登場する可能性を秘めたものもあります。もしかしたら将来の宝石業界では、ダイヤモンドをしのぐ高級な硬い石が現れるかもしれません。

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